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H17.5.28〜5.29

武生ナイフヴィレッジ  鍛造ナイフ教室

  
越前打刃物として名高い武生ナイフヴィレッジに行ってきました。
鍛造教室に参加すべく、期待に胸躍らせて一人旅です。
 

今回の工程をレポートします。

初級コースの師匠は武生刃物の副理事、北岡鍛冶(先生)でした。

初参加の場合は必ず初級コースです。

各地から35名の参加者でした。いろんな人がみえました。

  ナイフ村


僕は初級一斑です。

初級はあらかじめ地鉄と鋼を挟んだ鋼材を使用します。

まずは初体験のベルトハンマーです。

噂や博物館でしか、みたことがないこいつを動かします。



現役のベルトハンマーが十五台は在りました。

右足のペダルで操作。細かな強弱もペダルの踏み込みで

操作できます。



        作業の様子


1.  鋼材を炉で赤める、このときの温度は850度から900度。

    比較的優しい温度です。夕日の赤さぐらいですかね。





2.  ベルトハンマーで打ち延ばす。左端、中央、右端と順に叩きます。

    ハシでしっかりと掴んでいるのですが、ベルトハンマーの微妙なアールが

    材料を動かします。何度か掴みなおして打ち延ばす。

    握りと刃、ミネをイメージしながら、刃の部分を意識的に薄くする。

    ベルトハンマーの一撃は本当に力強い。

    例の形が出来上がる。






3.  赤めて打ち延ばした鋼材を空冷します。さめたら丸太の上で

    皮膜を剥がします。金槌でガンガン叩きます。少々曲がろうが

    凹もうがお構いナシです。結構力いっぱい叩きました。

    黒かった鋼材の下から銀色の鉄の色が出てきます。


  



4.  曲がったり凹んだ鋼材をベルトハンマーで平らに直します。





5.   刃物の形をデザインします。鋼材にマジックでケガく。

      この時点で刃物の運命が決まると行っても過言ではない。

      そして、シャーリング作業です。

      僕は恥ずかしながらこの機械を知りませんでした。

      そしてその威力には驚きました。

      

      置き場には困るが、実に頼もしいマシーンだ。

      鋼材を簡単に押し切ります。







6.   グラインダーで鋼を出します。

      地鉄は大きい火花だが、鋼は火花が細かいのですぐにそれとわかりました。

      この作業は比較的慣れているので、大丈夫です。

写真の方は浅井 丸勝氏です。



7.   焼入れ前に泥を塗ります。塗ると言うか、浸けるといったほうが正しいですね。

     一斗缶にトプンと浸けます。刃全体に満遍なくつけます。

写真では斑がありますが、直ぐに浸け直しました。

    そして乾燥させます。ガスコンロの火を使って焙るように乾燥させました。

   



8.   焼き入れ炉には、二つの入り口があります。

     まずは、700度の方に入れます。三分ほどいれたら

     今度は隣の800度の方に三分投入です。

     


8.   おもむろに浴槽を通過させます。一瞬だけくぐらせる、といったかんじです。




9.   すかさず、熱湯につけます。五分間ほどですが、これで焼き入れ後の

     歪が抑えれるそうです。今回は両刃のための一工程です。

     ちなみに片刃の場合は水だけでいいそうです。

熱湯風呂です。焼き入れ作業は浅井丸勝氏が行いました。

                                ここでの作業は失敗は致命傷になるのでやれなかったのです。

10.   180度の炉に入れます。焼き鈍しですか?とたずねたら

       焼き戻しだ、と言われました。

       この炉に約25分投入です。

温度管理はすべてデジタル表示でした。あとはキッチンタイマーです。






11.歪も出ずに焼きが入った。



   

12.  水砥石で刃を付ける。大きな回転砥石の前でたじろぐ。

      前掛けをして挑む。ジャーという音をさせながら削れていく。

      研師の本多氏からの叱責がとぶ、緊張する。

      簡単に手本を見せてくれるが、そうはうまくいかない。

      当方、鎬の部分はいつも苦手なところだ。

      顔が赤くなるが、後には引けない、刃が薄くなる、あせる。

      気持ちを落ち着け。何とか形になった。

      北岡鍛冶の合格をもらう。




    後は600番の砥石で手研ぎでキズを取りながら研ぎあげる。

    出来合いの柄をすげる。柄のケツを木槌で叩きながらきっちりとはめこむ。

    ファスニングボルトとパイプ用の穴をボール盤で開けて、ボルトをカシメる。

    鑢をかけて滑らかにする、余った時間で柄を磨いて艶出しをする。

    革でシースを作製して完成。


完成しました



     刃渡り13センチの小鉈です。

     晩飯の調理はこいつでやってみました。

     素晴らしい切れ味に自己満足の笑顔がこぼれました。